こんにちは。こばやしかをるです。前回に続き、写真上達のヒントをもう一つお教えしたいと思います。
実は、デジタルカメラが主流になって、皆さんが「当たり前にしなくなってしまったこと。」に大きな差があるんです。もしかしたら、デジタルカメラから写真を始めた方の中にはご存知ない場合もあるかもしれませんね。
もう一つの上達のヒント
もう一つ上達のヒントに「プリントする」ということがあげられます。できなかったことを改善する。確認する。という大きな役割があります。
プリントすることによって「思い入れの強い写真」→「客観的に見えるもの」に変わるのが不思議。と生徒さんたちがよく口にします。
それから、SNS投稿だけ作品を見せる方も多いですが、デジカメ、PC、スマホ、タブレット……1つの画像もみんな端末機で見え方が違っているんです。
シートを貼ったり、LCDの明るさ調整をしていたり。
同じ画像を見せ合ってみてください。きっと違って見えるはずです。
プリントして初めて「写真」。「写真」は共通語
ピンボケ確認はもちろんですが、露出補正やホワイトバランスなどの設定の違いで変わるイメージの確認、フレーミング(トリミング)確認など、プリントには重要なヒントが隠されていることが多いんです。
お教室ではこんな風にみんなで作品を広げて見せ合う機会を作り、いいねと感じる作品や視点の違い、面白さをみんなが同時に感じています。
プリントして見えた発見が、その時にできなかった問題点のクリアや次の撮影につながっていきます。 このプリントの際には、以前スマホプリントのコツでお話をした「補正なし」プリントがおススメです。撮影した設定がそのまま反映された状態で、仕上がりを見ることができます。 前述したように、端末機が違うと同じ色に見えない。ということも回避できます。
また、プリントを広げてみんなで見せ合うことで、自分が撮影した意図やイメージが伝わることが、実感・共感できます。これがプリントをすることの大切な意味です。だからプリント写真は「共通語」なんですね。
SNS内でのやりとりだけではわからない生の声が聴けるので、友達と見せ合う機会をつくってみてはいかがでしょうか。
具体的に改善する点も見えてきますよ。
【記事】写真家 こばやしかをる
エンジョイフォトルーム主宰。写ルンです、スマホカメラ〜一眼レフまで幅広く指導。デジタル写真の黎明期よりプリントデータを製作する現場で写真を学んだ経験を活かした、「プリントを通じた講評会がわかりやすく勉強になる」と好評。メーカー講師も勤める。企業とのコラボ企画も手がけるなど写真を通じて活躍中。
共著に「毎日が楽しくなるご近所フォトのススメ」(日本カメラ社刊)がある。
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