こんにちは。こばぽん先生こと、写真家のこばやしかをるです。
東京は9月に入り台風の影響もあってすっかり秋の様子。日本各地、これから過ごしやすい季節になってきますね。カメラを持ってお出かけするタイミングも増えると思いますので、今日は皆さんに知っておいてもらいたい写真のステップアップ方法をお伝えしたいと思います。
上達の第一歩 P(プログラム)モード
一眼レフやミラーレスなどのデジタルカメラを購入し、2年ほど経つと「なんだかいまいち上達しない。」と悩んで私の写真教室に来られる方が多いのですが、そんな方に「P(プログラム)モードで撮影したことはありますか?」とうかがっています。
Pモードは、完全なカメラ任せのオートモードとは違い、適正な露出(明るさ)で撮影できるように絞りとシャッター速度だけをカメラが決めるモードです。
そのとき使っているレンズによって、なるべく手ぶれしないようなシャッター速度を選択してくれるようになっています。
つまり、あたふたと設定を考えているうちにシャッターチャンスを逃さずに済む設定なのです。
オートモードよりグンと差が付きます
絞りとシャッター速度以外の、「露出補正」、「ホワイトバランス調整」、「ISO感度」、「測光方法」、「ピクチャースタイル(色の設定)」などを操作し、意図的にカメラの設定を変えることが可能。オートモードですべてカメラに任せていたところから大きくステップアップできるモードです。
いきなり「A(絞り)優先モードで撮影してもなんのことだかわからない?」と思っていたら、ぜひPモードからスタートしてみてくださいね。
※各操作についてはお手持ちのカメラの説明書をご確認ください。
◆露出補正の違い
◆WB(ホワイトバランス)の違い
◆ISO感度も変更可能
ISO AUTOで感度の幅を持たせておくことで、カメラが被写体と撮影状況に応じて感度を自動的に変更してくれます。
また、先に述べたようにカメラに装着しているレンズによってなるべく手ぶれしないようISO感度を選択して補ってくれるのです。
ご存じでしたでしょうか? このように設定を意図的に変えることで表現の幅が広がります。Pモードを使ったことがない方はぜひこの機会に使ってみてくださいね。
わたしは、共著本「ご近所フォトのススメ」の中でもおススメ設定として書かせています。普段もとっさに撮影したいスナップ写真の際にはよく使っているモードです。
まずは、ステップアップの第一歩としてぜひPモードでの撮影にチャレンジしてみてくださいね!
次回はさらなる上達のヒントをお教えします。
【記事】写真家 こばやしかをる
エンジョイフォトルーム主宰。写ルンです、スマホカメラ〜一眼レフまで幅広く指導。デジタル写真の黎明期よりプリントデータを製作する現場で写真を学んだ経験を活かした、「プリントを通じた講評会がわかりやすく勉強になる」と好評。メーカー講師も勤める。 企業とのコラボ企画も手がけるなど写真を通じて活躍中。
共著に「毎日が楽しくなるご近所フォトのススメ」(日本カメラ社刊)がある。
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