今回は名刺判展というグループ企画展を開催中の写真専門ギャラリーナダールさんにうかがい、小さな写真の楽しみ方、額の選び方などのポイントを教えていただきました。
壁にかけることに限らない、どんな写真にも相応しい写真の飾り方、写真が引き立つ見せ方のコツを教えてくださいましたよ。
——ギャラリーって敷居の高いイメージが強いと思うのですが、どんなことをされているんですか?
ナダールは、「写真に関するすべての事」を目標としている写真専門ギャラリーです。ギャラリー運営・展示以外に、写真教室、額装サービス、ワークショップ、販売など、写真に関する様々な活動をしています。
ギャラリーでは今回開催中のグループ展のような写真を趣味として楽しんでいる方の幅広い作品と、プロの写真家の作品も展示されます。写真趣味層とプロの空間共有の場でもありますね。ナダールは誰でも入れて、お金も使わず、たくさんの作品に触れる、見る機会を得られますので気軽に来ていただきたいです。
——写真を飾ることもなんだかピンとこない感じがする人も多いと思うのですが、写真を飾る感覚とはどんなものですか?
花や観葉植物を部屋に飾ることととても似ています。飾ったことがない人にはわからないですが、飾ればその良さというか、ホッとする和む気持ちも生まれますし、癒されます。合理的な理由ではなく心地よさ。そういう感覚で写真を飾ってもらいたいですね。
壁にかけることに限らず、玄関や棚、小さな場所にそっと置いたり、立てかけてみるだけでいいんです。季節を感じて写真を入れかえることでも気持ちが切り替わります。
——ギャラリーの展示には素敵な額がたくさんありましたが、額選びのポイントはありますか?また、どんなところで購入できるのでしょうか?
インテリアショールームなどを参考にするとよいですね。リビングやキッチン、子ども部屋など部屋に合うように写真が置かれていることが多いです。写真一枚を貼ってしまうと浮いてしまうのですが、部屋に[なじませる・目立たせる]の両方を可能にしてくれるのが額の役割です。
写真とのコーディネートだけでなく、インテリアとの調和を考えると選びやすくなります。
また、プレゼントする写真なのか、作品として飾るのか、目的がどこにあるのかで変わってきます。 写真屋さんや量販店だけでなく、インテリアショップの額は暮らしに相応しいことを考えて作られた額が多いので、ぜひ足を運んでみてください。
——Lサイズなどの小さな写真を見せる・飾るコツはありますか?
ポストカードサイズの額にLサイズの写真をマット(額の内側に入れる窓穴空きの台紙)を使ってトリミングしてみるとより写真が引き立ちます。マットは余白の役割も持っています。
スマホの写真ならLサイズより小さな写真はアプリなどでも加工できますし、カッターで小さく切っても大丈夫です。
写真は大きくプリントしようとするとハードルが上がってしまうので、まず小さな写真を楽しむことからはじめてみてください。小さな写真でも額に入れてあげることできちんと見せられるものになるのでとてもおすすめです。
<インフォメーション>
写真専門ギャラリーナダール https://g-nadar.net/
〒107-0062 東京都港区南青山3-8-5 M385Bldg #12
最寄駅:表参道駅(A4出口)より徒歩5分 外苑前駅(1a出口)より徒歩7分
tel/fax :03-3405-0436
e-mail :info@g-nadar.net
営業時間:12:00 - 19:00 (展示最終日 -16:00)月曜・火曜休廊
記事・撮影:こばやしかをる
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